パソコン関係の仕事をしていると、時にはユーザーマニュアルを書くことがあります。いくつかマニュアル制作をした経験から言えることは、マニュアル作りは書く側にも大きなメリットがあるということです。マニュアルで説明したい機能や操作について、自分の理解と記憶がよりしっかりしたものになるからです。
ということで、苦手なせいで今まできちんとやってこなかったBlenderのアーマチュアの作成過程を、マニュアルを書くつもりで追って行きたいと思います。
操作の流れキャプチャ動画
一連の操作のMP4動画を作り、タイムコードに沿って説明を加える作業は、自分にとってはボーンを理解するために良い練習になりました。(下の動画は全画面表示にすると細かいところが見やすいです)
タイムコードと説明
Part 1 アーマチュア(骨格)の作成 | |
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00:06 | アーマチュア(骨格)を追加 |
00:12 | プロパティペインの「アーマチュア」タブを開く |
00:14 | 「ビューポート表示」の「最前面」と「名前」にチェックマーク |
00:20 | 骨を少し下に移動 |
00:27 | 編集モードに入る |
00:27 | ティップ(骨の先端)を動かして少し短くする |
00:37 | 【E】キーを押して先端から次の骨を生やす |
00:49 | 【Shift A】キーを押して新しい骨を追加する |
00:50 | 新しい骨を移動 |
00:56 | 新しい骨の先端を、腕を動かす骨になるように移動 |
01:03 | 腕骨の先端から先の骨を生やす |
01:09 | 最初の骨のルート(根元)を選択して腰を動かす骨を生やす |
01:15 | 「追加」メニューから新しい骨を追加(【Shift A】キーでも可) |
01:18 | 足の位置まで移動して先端を動かす |
01:30 | 先端から先に新しい骨を生やす |
Part 2 それぞれの骨に名前をつけ、親になる骨を指定する | |
01:34 | メインの骨を選びプロパティ・ペインの骨マークのタブを開く |
01:38 | Blenderが自動でつけた名前を変更する Bone → Body |
01:48 | Bone.001 → Head |
01:54 | Bone.004 → Hip |
02:02 | Bone.002 → Arm1-R ※末尾に"-R"と付けておけば後で対称化した時に同じ名前で左側の骨を作ってくれる。記号は" "(スペース) ","(カンマ) "-"(ハイフン)が使えました |
02:15 | Bone.003 → Arm2-R |
02:24 | Bone.005 → Leg1-R |
02:35 | Bone.006 → Leg2-R |
02:46 | Headの親を確認 |
02:48 | Arm1-Rの親を指定 (ペアレントの欄をクリックすると骨のリストが表示されるのでそこからBodyを選ぶ) |
03:02 | Hipの親を指定 |
03:09 | Leg1-Rの親を指定 (リストからHipを選ぶ) |
03:18 | 対称化するために【A】キーで全部の骨を選択 |
03:21 | 「アーマチュア」→「対称化」 |
Part 3 骨格とメッシュの関連付け | |
03:32 | オブジェクトモードに戻る |
03:33 | 骨格とメッシュの関連付けのためにいったん選択を解除 |
03:35 | 最初にメッシュを選ぶ(動画中では"Untitled"というオブジェクト) |
03:37 | 【Shift】キーを押さえたままアーマチュアを選ぶ |
03:40 | 「オブジェクト」→「ペアレント」→「アーマチュア変形」「自動のウェイトで」 |
Part 4 ポーズの登録と適用 | |
03:51 | プロパティペインの「アーマチュア」タブを開く |
03:53 | 「ビューポート表示」の「最前面」と「名前」をアンチェック |
04:05 | アウトライナーペインでアーマチュアの下のポーズを選ぶ(ポーズモードに切り替わる) |
04:10 | プロパティペインでポーズライブラリに新規追加 |
04:16 | 骨を見易くするため透過表示をオンにする |
04:22 | 最初のポーズとして登録するために骨を全部選ぶ |
04:24 | ポーズライブラリの「+」マークを押す → 「新規作成」 |
04:30 | ポーズに名前をつける "Base" |
04:40 | 骨の選択を解除して新しいポーズを作る |
04:51 | このポーズを登録するために骨を全選択 |
04:53 | ポーズライブラリの「+」マークを押す → 「新規作成」 |
04:56 | ポーズに名前をつける "1" |
05:05 | ポーズライブラリの「虫めがね」マーク(筆者にはそのように見えました)を押して、次のポーズ作成のためにいったん"Base"ポーズを適用する |
05:10 | あちこち適当に動かして試す |
05:42 | このポーズを登録するために骨を全選択 |
05:43 | ポーズライブラリの「+」マークを押す → 「新規作成」 |
05:45 | ポーズに名前をつける "2" |
05:55 | ポーズライブラリの「虫めがね」マークを押して、次のポーズ作成のためにいったん"Base"ポーズを適用する |
05:59 | あちこち適当に動かして試す |
06:13 | このポーズを登録するために骨を全選択 |
06:14 | ポーズライブラリの「+」マークを押す → 「新規作成」 |
06:16 | ポーズに名前をつける "3" |
06:24 | ポーズライブラリの「虫めがね」マークを押して、次のポーズ作成のためにいったん"Base"ポーズを適用する |
06:26 | あちこち適当に動かして試す |
06:38 | このポーズを登録するために骨を全選択 |
06:40 | ポーズライブラリの「+」マークを押す → 「新規作成」 |
06:42 | ポーズに名前をつける "4" |
06:49 | 透明表示オフ |
06:50 | 作ったポーズをいろいろ適用してみる |
骨とポーズの基礎がわかったように思えます^^