『共産党を吾等が排撃する五つの理由』

五、共産党は平時にも戦時にも自国敗北主義を実行す

共産党を吾等が排撃する五つの理由』の第五章、全文(1310字)と要約(131字以下)


共産党は平時にも戦時にも自国敗北主義を実行す

共産党の根本精神の重要なる一つが「無祖国主義」であることは、マルクス・エンゲルスの『共産党宣言』から彼等一党の常に高調し来った所であるのみならず、苟くも社会主義的思想を有するものの殆ど、悉くが主張し、支持する所である。

この「無祖国主義」は、彼等の所属し居住して居る国に対して如何に働くか。

彼等の目的は、前述の如く世界革命への道程として自国国体を変革し、彼等一味の専制政府を組織するにある。この目的から、彼等は、自国国家に対して破壊の斧を揮わんとするのである。

その戦術は、自国敗北主義である。この自国敗北主義が、明確な観念によって、共産党の戦術となったのは、一九一五年八月、レーニンがスイスに亡命中、同地で発行したソチアール・デモクラツト誌(社会民主評論)の巻頭論文に発表してからであった。而してレーニンは、一九一七年七月、ドイツの手で帰露してから、この戦術を露国内に於て遺憾なく発揮した。即ち露国内激化のため、汎ゆる策動をなすと共に、対独戦線に於て露国軍を敗北せしむべく策動したのである。

この戦術を、日本共産党も採用して居る。同党の機関誌『赤旗』に発表された、同党『当面の対策』の第七『戦争に当面しての戦術』に掲げて居る所を見れば、
一、自国政府の敗北。
ニ、内乱への転化。
三、愛国派運動の内面暴露と剿滅。というのがある。

この自国敗北主義の戦術は、主として戦時の共産党行動に関するものであるが、平時に於ても当然採用されなければならぬ戦術であることは論を俟たない。即ち彼等共産党一味は、平時に於て汎ゆる手段を以て、自国政府の対外的立場を不利に陥いれ、外国政府を支援して、自国政府の外交失敗を招くべく、これが為めには、如何なる売国的行為をも、敢て辞する所でなく、進んで売国的行動に出るのであるが、戦時に於ては、彼等の革命を実行する絶好の機会である所から、この自国敗北主義の戦術は、最も徹底的に発揮されるのである。

国際共産党が世界に放った指令によれば、
戦時に於て、先ず軍隊の士気沮喪破壊を計り、
軍隊内の細胞の活動から軍紀破壊を試み、
更に全国的総同盟罷業を行わしめて、戦争遂行を不可能ならしめ、
火薬庫、兵器庫、発電所、交通機関を破壊し、以て軍隊の活動を妨害し、
一方植民地独立騒擾を行わしめ、軍隊の力をこの方面に割かしめ、
敵飛行機敵艦の砲撃を迎えて、都市住民を混乱の極に陥らしめ、
尚頻りに放火し、水道、鉄道、電線、道路の破壊を試み、都市を暗黒化し糧道を絶ち、
この混乱裡を利用して政権の一挙奪取を行わんとするのである。

茲(ここ)に至って、彼らの売国性は、同胞を売るも甚だ憎むべきものと謂わなければならない。従来我が日本に於て叛逆者という叛逆者の中でも、彼等の如く日本国家を内部から崩壊せしめ、外国の勝利を得しむべく、自国を敗北せしめんとするものは断じてなかった。実に共産党は、日本国家にとり怖るべき獅子身中の蟲でなければならない。彼等の悪虐残忍は、天人共に許し得ない。極悪非道の限りである。日本国民は、この点に於て彼等を徹底的に討滅せねばならぬのである。

要約

私のコメント:この章の冒頭に「無祖国主義」という言葉があります。無祖国主義は共産党に限らず、今日のグローバリズムの根底にもあるものです。

  • 彼等の目的は、前述の如く世界革命への道程として自国国体を変革し、彼等一味の専制政府を組織するにある。

    この「無祖国主義」は、彼等の所属し居住して居る国に対して如何に働くか。彼等の目的は、前述の如く世界革命への道程として自国国体を変革し、彼等一味の専制政府を組織するにある。この目的から、彼等は、自国国家に対して破壊の斧を揮わんとするのである。

  • この目的から、彼等は、自国国家に対して破壊の斧を揮わんとするのである。

    彼等の目的は、前述の如く世界革命への道程として自国国体を変革し、彼等一味の専制政府を組織するにある。この目的から、彼等は、自国国家に対して破壊の斧を揮わんとするのである。その戦術は、自国敗北主義である。

  • その戦術は、自国敗北主義である。

    この目的から、彼等は、自国国家に対して破壊の斧を揮わんとするのである。その戦術は、自国敗北主義である。この自国敗北主義が、明確な観念によって、共産党の戦術となったのは、一九一五年八月、レーニンがスイスに亡命中、同地で発行したソチアール・デモクラツト誌(社会民主評論)の巻頭論文に発表してからであった。

  • この戦術を、日本共産党も採用して居る。

    即ち露国内激化のため、汎ゆる策動をなすと共に、対独戦線に於て露国軍を敗北せしむべく策動したのである。この戦術を、日本共産党も採用して居る。同党の機関誌『赤旗』に発表された、同党『当面の対策』の第七『戦争に当面しての戦術』に掲げて居る所を見れば、一、自国政府の敗北。

  • というのがある。

    三、愛国派運動の内面暴露と剿滅。というのがある。この自国敗北主義の戦術は、主として戦時の共産党行動に関するものであるが、平時に於ても当然採用されなければならぬ戦術であることは論を俟たない。

  • この自国敗北主義の戦術は、主として戦時の共産党行動に関するものであるが、平時に於ても当然採用されなければならぬ戦術であることは論を俟たない。

    というのがある。この自国敗北主義の戦術は、主として戦時の共産党行動に関するものであるが、平時に於ても当然採用されなければならぬ戦術であることは論を俟たない。即ち彼等共産党一味は、平時に於て汎ゆる手段を以て、自国政府の対外的立場を不利に陥いれ、外国政府を支援して、自国政府の外交失敗を招くべく、これが為めには、如何なる売国的行為をも、敢て辞する所でなく、進んで売国的行動に出るのであるが、戦時に於ては、彼等の革命を実行する絶好の機会である所から、この自国敗北主義の戦術は、最も徹底的に発揮されるのである。


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